布で暮らしをデザインしましょ♪ ル プチジャルダン

お別れ

こんにちは。大阪府豊中市で手芸教室を主宰しています、とさともこです。

今日は、ソーイングと関係ない話です。

本日、41年間連れ添ったピアノとお別れしました。

私が小さい頃、自ら「ピアノを弾きたい。」と言って買ってもらったピアノ。
”ソナタアルバム”に入った小学5年生の時に辞めて、それ以来 弾く事はありませんでした。

これが最後の曲です。↓
【ハイドン】 1番 ソナタ35番(48番)ハ長調

何でこんなにパッタリ弾かなくなったのか自分でも分かりませんが
きっと、好きでは無かったんですね。

その後私は結婚し、娘が生まれて、家を購入した際、実家から運んで来ました。

ピアノの練習はキツいのをよーく知っているので、
娘から「ピアノを習いたい。」と言うまでは習わせないでおこうと決めていました。

そんな娘が小学校2年生の時に習いたいと言い、習う事に。

メキメキ上達しましたが、やがて毎日の練習が苦痛になり、2年で辞めました。
その時、私が粘って続けさせる事も出来ましたが、そうしませんでした。

上手くなる為には基礎が大事。
つまらない練習を積み重ねた人だけが見える景色がある。

というのは、大人になると分かるんですよね。
それを娘に伝えられなかったのは、私の力不足だったなと思います。

一方で、苦痛な事にエネルギーを費やすほど無駄な事は無い。
という思いもあり、あっさり辞めました。

練習しない娘に向かって私は「練習しなさい!」と1回も言わずに済んだのは良かったと思う事にしましょう。

辞めても、いつかまた弾きたくなる時の為に置いていました。
なぜなら、同じ材料を使ったピアノは、今の時代にはもう作れないから。
「このピアノはカワイの高級モデル。良い音色で重厚な響がします。」と、毎年調律師から言われていたので。

でも、今回のコロナで、夫が在宅勤務をする機会があり、書斎が必要になったので
インテリアと化したピアノはここに置いておくより
良い音色を発揮できるところにお嫁に行った方が良いと判断しました。

昨日は41年分の想いを込めてピカピカに磨き、娘が楽しそうに弾く姿を見ながら満足してお別れしました。

ピアノ曲自体、学ぶべきものが多すぎて、テクニックに走りがちですが
作曲家は、色々な人生の想いを曲に表していたから、その気持ちを重ねて弾くのが一番なのですよね。
(気持ちを重ねるには基礎があっての話なので、この話はエンドレスですが。。。)

とにかく!幼い私の「ピアノを弾きたい」という希望を叶えてくれた両親に感謝です。

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