こんばんは。大阪府豊中市で手芸教室を主宰しています、とさともこです。
GWはいかがお過ごしでしたか?
我が家は近場をブラブラと♪
海外旅行のニュースを見ていたら、懐かしくなったので
過去に行った旅を振り返ってみました。
New Orleansの旅
ニューオーリンズはアメリカ南部ルイジアナ州にある都市です。
フランスの植民地として開拓され、スペインに侵略されたこともあり、
フレンチクォーターと呼ばれる旧市街地は欧州の影響を色濃く受けています。
また、ここはプランテーションが盛んで、アフリカから多くの奴隷が連れて来られました。
そのためにアフリカ文化からも大きな影響を与えており、それらの多くの文化の混合がジャズとして華開いたようです。
ホテルにチェックインし、街を散策。
そこには200年以上の歴史を持つフレンチマーケットが続いていました。
アメリカで最も古い市場だそうです。
イースターの前に行われるカーニバル”マルディグラ”の仮面や装飾品、
ミシシッピ川に生息するワニの剥製が並んでいます。
チャールストンのシティマーケットと似たような感じでした。
「Aunt Sally’s」というお店の、ソフトなプラリーン(プラリネ菓子)が有名ですが、
3~4軒隣のお店で売っていた固いプラリーンが美味。
スカッチキャンディのようで、一度食べたら止まらない!
フレンチマーケットの南側はミシシッピ川が流れています。
アメリカで一番長い川と学校で習ったのはかなり昔。現在は二番目だそうです。(ミズーリ川が一番)
でも…向こう岸まで見えている景色に、意外と川幅は狭いなと感じました。
が、水深は64㍍もあるそうで、流れも速い。
そしてアメリカ第2の貿易港だけあって、
巨大なタンカーが行き来していました。
この川岸に平行して走る電車は映画「欲望という名の電車」の線路だそうです。
川岸を散策したあとは「カフェ・デュ・モンド」へ。
ニューオーリンズに行ったらお約束!ってくらいに有名なカフェ。
飲み物は何種類かあるものの、
食べるものはあの四角いドーナツ「ベニエ」しかない。
これだけで140年も繁盛し続けているなんて素晴らしいですね。
老舗のカフェで味わう優雅なひととき….と思いきや絶句。
こんな季節に雪が降り積もるとは!?。イスにもテーブルにも!?!?
いえいえ、それは紛れもない粉砂糖!
店員さんが雑なせいもありますが
ベニエの量に対してお皿が小さいのでは…汗
ハラハラドキドキな店内でしたが
揚げたてのお味はGoodでした。
ひたすら甘いアメリカのお菓子とは違っていました。
また、私はどちらかと言うと紅茶党なのですが
そんな私がおいしいと思ったカフェオレです。
さて、お次は街の中心”ジャクソン広場”へ。
1721年に練兵場として造られた広場。
中央にはニューオーリンズ戦争の英雄で、後に第7代大統領になった
アンドリュー・ジャクソンの騎馬像があります。
ニューオーリンズの食事は美味しいと聞いていたので
さっそく夕飯を食べに「Bourbon House Seafood and Oyster Bar」へ。
新鮮な生牡蠣や蟹の爪のピリ辛マリネやシュリンプクレオールスープ
ステーキ、何を頼んでも美味しかった。
夕飯を食べ終えてもまだ太陽が照っていたのでロイヤル通りを散策。
「ロイヤル通り」は街で一番お洒落なエリアで
アンティークショップ、地元のアーティスト作品を展示したギャラリー、
ジュエリーショップなどなどウインドーショッピングには最適でした。
さてさて、ニューオーリンズのお楽しみはこれから!
日没とともにバーボン通りは騒がしくなるのです。
バーボン通りにある殆どの店はドアを開け放して
中のサウンドを通りまで響き渡らせているものだから
その様々な音が入り乱れて、かなりうるさい。
今日一日だけで様々な光景を見た母のニューオーリンズの印象は
「くさい・きたない・うるさい」でした。
………….まあ、そんなところも魅力なのが旅ですね。
ここに来たらなら本場のジャズをという訳で
ニューオーリンズのジャズの殿堂と言われている「Preservation Hall」に行きました。
そこはボロ小屋で木のイスが何列かあるだけの部屋。
食事やドリンク、エアコンもなく、
ミュージシャンが汗を拭きながら渾身のジャズを聴かせてくれた。
で、母は….少々気分が悪いようです。
夜のバーボン通りはまだまだ活気づいていました。
翌朝は「Brennan’s」で朝食を。
ここで朝食を食べることはニューオーリンズの人にとってもあこがれの的だとか。
この建物はピンクの外観で丸窓の可愛いデザイン。
開店前だったのにも関わらず既に行列が。
予約をしていないと伝えると断られましたが
なんとか交渉して入れました。
入り口からは想像できない程の奥行きがあり、
緑いっぱいの中庭を望む配置のテーブルも沢山ありました。
ここのお店はとても洗練された雰囲気です。
メニューを見ていたら「お目ざの一杯はいかがですか?」と
いきなりカクテルを勧められ、びっくり。
朝からコース料理で
前菜はあっさりした林檎のコンポート。
メインはアメリカに来て初めて食べるとろ~り半熟卵のフレンチトースト
そしてデザートは「バナナフォスター」
このお店の名物は、なんといってもこの”バナナフォスター”なのです。
目の前でフランベしてくれた熱いバナナとバニラアイスにほっぺた落ちそう。
う~ん、満足♪
そしてまたまた散策は続きます。
このロイヤル通りの一角はかつてビジネス街だったとか。
重厚な建物の銀行や
映画「JFK」の撮影が行われたルイジアナ最高裁判所もありました。
少し歩くとアメリカで第一号の薬剤師免許を取った人の薬局を保存してある薬局博物館や
ナポレオンファンだったニューオーリンズ市長の邸宅などもありました。
そして再びジャクソン広場へ。
そこにはフレンチクオーターのランドマーク的存在の
セントルイス大聖堂があります。
これは現存するアメリカ最古の大聖堂だそうです。
この日は日曜日だったため、中は礼拝の人々に埋め尽くされて
興味本位では入れない雰囲気でした。
次は隣のカビルドへ。(外観の写真、撮り忘れ)
スペイン領土時代、この建物には植民地統治の評議会(Cabildo)が置かれていた場所。
ここで1803年、フランスがルイジアナをアメリカに譲渡する調印式が行われました。
今では博物館になっており、
ナポレオンのデスマスクなど貴重なものまであり歴史を感じさせます。
大聖堂を挟んで反対側は司祭館です。(外観の写真、撮り忘れ)
大聖堂の司祭と僧侶の宿舎として建てられました。
今では国の歴史的建造物に指定されているそうです。
中はマルディグラの博物館になっていました。
この街でも馬車が走っており、なんだか良い感じ。
馬車に乗っての散策となりました。
フレンチクオーターで絵になる街角として知られる
「ラ・ブランシュ・ハウス」
トウモロコシをモチーフにしたフェンスが有名な
「コーンストークハウス」
ラフィットという海賊の表向きの仕事である
”鍛冶屋”
などを見物しました。
フランス、スペイン、カナダ、アフリカ、アメリカ、
こんなに色々な国の国旗を掲げている土地も珍しいかもしれません。
様々なアイアンレースが見事でした。
今晩も美味しい物をたべるぞ!と意気込んでおりましたが
お目当ての「Arnaud’s」は予約がとれなかったため、断念。
ジャズ界の巨人、サッチモことルイ・アームストロングのソサイエティが運営するジャズクラブで
もう一度ジャズを堪能しようというわけだ。
が、ハリケーンの影響で再開していませんでした。
諦めてオイスターを食べに行こうとガイドの2軒をあたってみましたが
どちらも閉店中。
そしてガイドに載っている、とあるレストランへ。
ここは行列ができていたのですが、
昨日食べた、あの、キャビアが乗った生牡蠣の味が忘れられず、
この店はさっさと切り上げて昨日のお店へ。
あ、でもクロウフィッシュ(ざりがに)は美味しかったです。
そしてぶらりとバーボン通りを歩いて2軒あったうちの1軒”Maison Bourbon”ジャズクラブへ。
ちょうど最前列のテーブルに案内されました。
ジャズをよく知らない我々がこんな前で聴いても良いのかしらと戸惑いましたが、
先程の店で既に”出来上がっている”殿方はそんな事、お構いなしで
トランペットや歌声に上機嫌。
「昨日の迫力あるジャズも良いけれど、今日の聴かせるジャズも良いわねぇ。
音色も声も良いわねぇ。」と、
昨日、気分の悪かった母もうっとり聴いている。
更に気分の良くなった夫は
頼んだビールの空き瓶をトランペットに見立てて
彼の演奏に合わせて指を動かし始めた。
まるで自分が奏でているかのように。
そしてトランペットの音色を変える道具を見て夫は更に大ウケ。
トイレが詰まったときに活躍する”あれ”に形が似ていたのです。
目立った夫のせいで演奏に気が散らないか心配しながらも
だんだん曲も乗ってきた。
殿方は「あのCDを買おう!」なんて言い出して、
勢いに乗った夫は舞台に登ってCDを買いに行った。
そしたら何と、みんなにはそのまま渡していたCDなのに
夫の時だけサインをくれた!
「ああ、良い記念になったねえ。彼が有名になったらこのサインの価値、上がるねぇ。」
なんて話していた。
そして、彼らの演奏を堪能した私達は席を立って、
チップを渡しに行ったら
彼が何故かみんなに向かって私達を紹介してくれた。
なんだか分からないけれど、恥ずかしかったです。
……で、後日、旅行記でも書こうとネットでジャズを検索していたら
なんと!!!
彼が載っていた。
彼の名はジャミール・シャリフ
映画「Ray」にも出ていたそうだ。
既に彼は…..有名人でした….。
そんな有名人の前でビール瓶を楽器に見立ててモノマネしていた夫は一体….。
次の日は二日酔いに耐えて郊外のプランテーションへ
数あるプランテーションの中でも、
一番人気なのがここ、オークアレイ。
ミシシッピ河から邸宅までの400㍍のアプローチに
樹齢300年のオークが植えられている。
この情景はしっかりと目に焼き付けられました。
邸宅からミシシッピ川への景色
今回のニューオーリンズの旅、
狭い路地、
バーボンストリートの臭さ、
街に響く音楽、
どれも街を印象づけるものばかりでした。
活気に満ち溢れた街でした。
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